『血へど?吐いてみたい!』これは物語もなかば、第一巻の章、"一投石"において、鳥羽院に対して強引ともいえる請願を叩きつけるために大挙した狼藉者の山法師達に、平清盛が言い放つセリフです。第一巻の白眉といえる場面ではないでしょうか。
清盛が向けた矢の先には、法師たちのかつぐ神輿が。
その神輿は、当時、天皇以上の権威を持った聖なるもの。
それに対して清盛は不敵にも歯向かうのだから、法師が怒り狂うのも当然。
『そんなことをしたら血へどを吐いて死んでしまうぞ』と恫喝しても、清盛は一切関せず。そしてこのセリフを吐くのだから、読んでるものはたまらない。
同性ながら、男、清盛に魅了されてしまうのである。
『男なら、こんな大見栄、1度は言ってみたいぞ』と。
それに引き換えNHKの大河ドラマときたら、萎えてしまう場面が多すぎる。
初回放送に噛み付いた、どこぞの知事に同意したくなってしまうのです。
あまりの映像の暗さに。
最初は気になることはありませんでした。楽しくみていました。
第一話において、泣いても決して涙を流さなかったあの松田聖子の目から涙が流れたことに違和感を感じようとも、そのくらいは許そうと、今まで見続けてきました。
でも、もう限界かもしれません。
なぜでしょう?
やはり照明の演出にあるとしか思えません。
NHKは当時のリアリティを追及した結果と言っていますが、あの照明をひかえた暗い映像は、
役者の演技を殺しているとしか私には思えません。
ひどいときには、誰が喋っているのか分らない始末です。
ただでさえ分りにくい脚本なのに。
せっかく清盛が、『
面白い世の中にしたい』と言っているのに、製作者がドラマを面白くしてくれていません。もし裏番であるフジテレビの『ほこ×たて』が特番で9時まで延長して放送されたら、きっとそちらを見てしまうでしょう。だってそちらの方が、ドラマとして面白い。対立関係がはっきりしているし、描かれているのですから。それにひきかえNHKは、源氏と平家のライバル関係が、皇室内の院と天皇の確執が、ドラマとして面白く描かれてない。
平家、皇室、源氏に藤原家と、力関係が複雑に入り組んだこのお話しを、上手く消化しきれていない
脚本。
節電、はたまた費用対策なのかと勘ぐってしまう、照明を無くしたあの
暗い映像の演出。
以上の点を早急に改善していただきたいです。
役者さんがあまりにもかわいそうです。。。